続伸、米株高やアジア株上昇を受け

9日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比246円30銭(0.90%)高の2万7530円82銭だった。
前日の米株高を受け、主力輸出株を中心にリスク選好の流れとなり日経平均株価は続伸した。朝方高く始まった後にいったん伸び悩む場面もあったが、前場後半は再び買い直される展開となった。
外国為替市場で1ドル115円台の推移と円安水準にあることや、アジア株市場が軒並み上昇していることもマーケット心理を強気に傾けている。個別では好決算銘柄の一角に買いが向かった。ただ、日経平均2万7000円台半ばでは戻り売り圧力も強く、上値が押さえられている。
午後にトヨタの21年4~12月期の決算発表を控えており、積極的に上値を追いにくいとの見方もあった。
 
国内で発表が本格化している決算を材料にした物色も活発だった。前日に2021年4~12月期決算と英アームの売却中止を発表したソフトバンクグループ(SBG)は4.8%高で午前の取引を終え、1銘柄で日経平均を53円押し上げた。今期の純利益予想を引き上げたJFEや日産自への買いも膨らんだ。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆5845億円、売買高は7億1090万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1472と、全体の約7割を占めた。値下がりは580、変わらずは127銘柄だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)は精密機器、鉄鋼、輸送用機器などが上昇。下落は鉱業、石油・石炭製品、食料品など。
 
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループが高く、レーザーテック、東京エレクトロンなども上昇した。トヨタ自動車も堅調。シマノが大幅高に買われ、日本CMKはストップ高カイ気配。新日本電工、宮地エンジニアリンググループなども値を飛ばした。AGC、板硝子、オリンパスやシャープも上昇した。
 
半面、塩野義製薬が軟調、INPEXも売られた。デジタルハーツホールディングス、BEENOSが急落、レノバも大幅安。ディー・エヌ・エーの下げも目立った。出光興産やINPEX、京成や京王も下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比58.87ポイント高の7258.93ポイントと3日ぶり反発した。
出来高は8527万株。値上がり銘柄数は236、値下がり銘柄数は118となった。
 
個別では、ヨネックスがストップ高。三井住建道路、互応化学工業、コンテックは昨年来高値を更新。理経、キョウデン、FRACTALE、テクノマセマティカル、クシムが買われた。
 
 一方、シャルレが一時ストップ安と急落した。田岡化学工業、櫻護謨、ユーピーアール、日住サービスは昨年来安値を更新。セメダイン、玉井商船、リミックスポイント、青山財産ネットワークス、伊勢化学工業が売られた。

 

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