続伸、米株最高値受けリスクオン継続

13日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比223円04銭高の2万8792円06銭だった。
きょう前場は、前日に続きリスクを取る動きが優勢となり日経平均は続伸し2万8800円台まで上値を伸ばす場面があった。前日の米国株市場で景気敏感株が買われ、NYダウなど主要株3指数が揃って過去最高値を更新したことが追い風となっている。アジア株市場が総じて堅調に推移していることも市場心理にプラスに働いた。
前日の米株式市場では4~6月期の決算発表を前に好業績への期待が相場を押し上げた。日本でも製造業を中心に通期業績を上方修正するとの観測が広がる。米株に比べて出遅れ感が強かったことも足元の日本株の買いにつながっている。
 
ただ、2万9000円台に近づくと戻り売り圧力が高まり、きょうもその水準を意識して上値が重くなっている。市場関係者は「日本は新型コロナウイルスのワクチン接種が遅れている。秋までには衆院解散・総選挙もあり、日本株に資金を振り向けにくいムードがある」と話していた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1033億円、売買高は4億8062万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1536と、全体の約7割を占めた。値下がりは542、変わらずは109だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)は鉱業、海運業、保険業などが上昇。陸運業、空運業、その他製品は下落した。
 
個別では、ソフトバンクグループがしっかり、ソニーグループも堅調。レノバが商いを膨らませ大幅高、ファーストリテイリングも値を上げた。ファナック、富士フイルムホールディングスが高く、日本郵船、デザインワン・ジャパン、タマホーム、システムソフト、INPEXや川崎汽、SUMCOが上昇した。
 
半面、レーザーテックが大きく売られ、任天堂も冴えない。SCREENホールディングス、協和キリン、ヤマトHDが下落した。インターアクションが急落、ダントーホールディングスも大幅に利食われた。
 
東証2部株価指数は前日比28.77ポイント高の7781.98ポイントと3日続伸した。
出来高は1億3213万株。値上がり銘柄数は236、値下がり銘柄数は130となった。
 
個別では、アップルインターナショナル、バイク王&カンパニー、アクロディア、リバーホールディングス、MCJなど12銘柄が年初来高値を更新。ジー・スリーホールディングス、ヒラノテクシード、アートスパークホールディングス、ゼット、オーナンバが買われた。
 
 一方、アサヒペン、REVOLUTIONが年初来安値を更新。日本化学産業、カクヤスグループ、アサヒ衛陶、南海プライウッド、神島化学工業が売られた。

 

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