【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比197円95銭高の2万1749円93銭。
米中の貿易協議が進展するとの期待から前日の米株式相場が上昇し、東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行した。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇している。
トランプ米大統領が10日、同日開いた米中の閣僚級協議について記者団に「非常にうまくいった」と語ったと伝わった。「中国の副首相と11日にホワイトハウスで会う」ともツイッターに投稿した。トランプ氏が会談に前向きな姿勢を示したことで、部分合意など何らかの進展がみられるとの期待が高まった。
寄り付きは株価指数オプション10月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ現物株売買もあり、上げ幅が200円近くに達した。外国為替市場は円相場が1ドル=107円台後半まで円安・ドル高方向に振れているのも追い風で、輸送用機器や機械など輸出株は軒並み高い。
寄り付き時点で業種別では33業種中、32業種が高く、値上がり上位は海運、石油、鉱業、紙パルプなど。一方、値下がりは不動産のみ。
個別では、前日に決算を発表したファストリが高い。下方修正を発表したスズキも上昇している。ソニーやトヨタも買われた。ソフトバンクGが高く、7&iHD、良品計画、ト東エレク、ファナック、リクルートHDは堅調。JR東日本は底堅い。三菱UFJ、三井住友、野村、第一生命が上昇している。
半面、任天堂やOLC、花王か安い、下方修正を発表した安川電が大幅安で、ダイキンは売られている。
テクニカル的には、ライト工(1926)、中電工(1941)、ウェルシア(3141)、クリエイト(3148)、ウィンパート(3183)、コメダ(3543)、ザ・パック(3950)、太陽日酸(4091)、ゼオン(4205)、ファンタジー(4343)、ニッカトー(5367)、フジクラ(5803)、洋シャッタ(5936)、小森(6349)、東光高岳(6617)、北電工(6989)、長瀬(8012)、東エレ(8035)、タカキュー(8166)、ライフ(8194)、ゴールドクレ(8871)、イオンモ(8905)、FJネク(8935)、インプレス(9479)が動兆。
