続伸、景気敏感株に買い

【寄り付き概況】

23日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比140円80銭高の2万8703円01銭。
22日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が続伸。ナスダック総合株価指数も前日比1.2%上昇した。消費者の景況感改善を示す米経済指標が出たことなどが背景。東京株式市場では、自動車や海運、機械など景気敏感株の一部に買いが入っている。
 
米国株市場ではFDAがファイザー<PFE>が開発した新型コロナウイルスの経口薬の緊急使用を承認したことを受け、オミクロン株が経済活動に与える影響を懸念する動きが和らぎ、景気敏感株やハイテク株など幅広く買いが広がった。
 
ただ、きょうは海外投資家の参戦がクリスマス休暇の関係で限られることで市場エネルギーが低調となりやすい。そのなか、22日の取引時間終盤には、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の市中感染が国内で初めて確認されたと伝わった。国内での感染拡大への懸念は引き続きくすぶっており、鉄道や小売りの一部は売られている。日経平均2万8000円台後半は戻り売り圧力の強さが意識される水準ということもあり、上値は重い可能性がある。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸している。
 
個別では、エーザイは大幅安となり、年初来安値を更新した。厚生労働省が22日に米バイオジェンと共同開発した認知症新薬の承認判断について、審議を継続する方針を示した。収益に貢献するとの観測が後退し、売りが優勢となっている。コマツやホンダ、リクルート、住友重が上昇している。一方、日立やイオン、東急が安い。

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