続伸、原油安でインフレ懸念後退

【寄り付き概況】

16日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比228円42銭高の2万5574円90銭だった。
 
前日の欧州株市場はドイツ、フランス、英国株市場など主要国の株価指数が総じて弱含みで推移したが、米国株市場ではNYダウが600ドル近い上昇をみせるなど主要株価指数が揃って大幅高に買われた。
ナスダック総合株価指数の上昇率が目立っており、これを受けて東京市場もハイテクセクターを中心に投資資金が流入している。原油価格が急速に水準を切り下げていることで、企業収益への影響に対する過度な不安心理が後退している。
 
ただ、日本時間あす未明に判明するFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を控え、買い一巡後はやや様子見ムードとなる可能性もある。取引時間中は香港株や中国・上海株などアジア株市場の動向にも左右されそうだ。
 
市場では「きょうは売り方の買い戻しが中心となり、堅調な推移を見込む」(国内証券)との声があった。足元の円安基調もあり、輸出採算が改善するとの見方からトヨタやホンダなど主要な自動車株なども上昇している。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
 
個別では、直近で下落が続いていたソフトバンクグループ(SBG)が反発した。前日に2022年9月期の業績見通しを上方修正したエアトリは買い気配で始まった。
 
半面、原油相場の下落を受けてINPEXや出光興産などが売られている。中国での新型コロナウイルスの感染拡大に伴う販売減が懸念され、ファストリが続落して昨年来安値を更新している。

 

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