2日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前週末比107円71銭高の2万1562円01銭だった。東証株価指数(TOPIX)は5.09ポイント高の1721.39と、ともにしっかり
前週末3月30日の米欧主要市場が聖金曜日の祝日で休場となり、手掛かり材料の乏しいなか、朝方は、前週末の大幅続伸の反動もあり、売りが先行したが、下値は限定的だった。一巡後は、株価指数先物買いや主力株を中心に断続的な買いが入り、次第に上げ幅を拡大した。
一時2万1578円26銭(前週末比123円96銭高)まで上昇した。
円相場の下落が追い風になったほか、新年度入りに伴う国内機関投資家などによる新規資金の株買いを指摘する声もあった。電力や空運、化学が上昇し、パルプ紙や鉄道が下落した。
午前8時50分に発表された3月調査日銀短観で大企業・製造業の業況判断指数(DI)は市場予想を下回ったが、18年度の設備投資計画が前年度比2.3%増と市場予想の0.6%増を上回り、景況感は好調との見方から買いにつながった。その後も高値圏で推移した。
東証1部の出来高は4億6089万株、売買代金は低調で7662億円。騰落銘柄数は値上がり1015銘柄、値下がり954銘柄、変わらず105銘柄。
個別では、任天堂が買い優勢、ソニーも上値追い。関西電の上げが目立った。電子部品関連株も高く、TDKや太陽誘電が上昇した。SUMCO、ファナック、安川電機なども強い。ヴィンクス、オプトホールディングが値を飛ばし、北の達人コーポレーションも物色人気となった。
半面、ソフトバンクグループが冴えず、ブイ・テクノロジーも売りに押された。公募増資を発表したサンワテクノスが大幅安だった。Hamee、LITALICOも大きく下げた。前田建、ジャパンディスプレイも安い。
東証2部株価指数は前週末比28.63ポイント高の7242.27ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は265、値下がり銘柄数は169となった。
個別では、タカトリが一時ストップ高と値を飛ばした。アルトナー、魚喜、ファーマフーズ、ビューティ花壇、グッドコムアセットなど10銘柄は年初来高値を更新。三精テクノロジーズ、森組、ファステップス、オプティマスグループ、高松機械工業が買われた。
一方、福留ハム、ダイショー、トーヨーアサノ、太平製作所、戸上電機製作所など6銘柄が年初来安値を更新。青山財産ネットワークス、省電舎ホールディングス、ダイヤモンド電機、ジャパンエンジンコーポレーション、安川情報システムが売られた。
