【寄り付き概況】
23日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比382円68銭高の2万7606円79銭。
前日の欧州株市場が全面高に買われたほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇しており、これを受け主力株を中心にリスクオンの地合いが続いている。
日経平均株価は前日まで6日続伸でこの間に2000円以上も水準を切り上げており、目先筋の利益確定売りも意識されやすい場面だが、世界同時株高の流れに乗り上値指向が続く。米長期金利の急上昇を背景に、外国為替市場でドルを買い進む動きが顕著となっており、6年ぶりとなる1ドル=121円台までドル高・円安が進んだことは自動車など輸出株にとってポジティブ材料となっている。
米長期金利の上昇で金融株が堅調に推移した。金利上昇による利ざや改善期待で、東京株式市場でもメガバンクなど銀行株に物色が向かっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸。
個別では、三菱UFJやトヨタが買われている。前日に野村総研株の一部売却を発表した野村は大幅高となっている。一方、このところ堅調に推移していた東京海上が安い。三菱商やINPEXなどエネルギー関連もさえない。
