続伸、一時9カ月半ぶり2万4000円台

5日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比234円38銭高の2万3929円61銭だった。一時は2万4012円と取引時間中として1月22日以来、約9カ月半ぶりに2万4000円台に乗せた。
 
前日の欧米株が大幅高となったことを好感して広範囲にリスクを取る動きが優勢となった。アジア株も総じて堅調で投資家心理改善を後押しした。米大統領選の結果はまだはっきりしていないものの、議会選挙で上院を共和党が制し米長期金利が低下したことなどを背景にハイテク株が買われ全体を牽引する形となった。
 
バイデン氏が大統領に就任しても財政出動に伴う国債増発は抑えられるとして米長期金利が大幅に低下し、割高感が薄れ成長期待が高い銘柄の上昇が目立った。
 
半導体関連株やソフトバンクグループ(SBG)といった米ハイテク株と連動性の高い銘柄に買いが先行した。
 
半面で共和党が上院で多数派を確保すれば、景気刺激策が決まるまでに時間がかかるとの見方から、景気敏感株の下げが目立った。米長期金利低下で運用環境が悪化するとして、銀行や保険など金融株にも売りが出て相場の重荷になった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1578億円、売買高は5億7685万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1255、値下がりは814、変わらずは102だった。
 


業種別株価指数(全33業種)では医薬品、精密機器、情報・通信業の上昇が目立った。下落は鉱業、鉄鋼、保険業など。
 
個別銘柄では、アルツハイマー型認知症治療薬の承認期待でエーザイに買い注文が集まり、日経平均を押し上げた。中外薬、第一三共、オリンパスは値を上げた。東エレク、レーザーテック、ソニー、キーエンス、日本電産、エムスリー、アドテスト、TDKも堅調。任天堂、ソフトバンクG、ZHDが高い。
 
半面、コマツ、キヤノン、ファナックは下落。トヨタがさえず、三菱自は大幅安。日本製鉄、神戸鋼が値を下げ、国際帝石も安い。三菱UFJ、三井住友、第一生命HD、三菱ケミHDが売られた。
 
 
東証2部株価指数は前日比18.20ポイント高の6152.65ポイントと続伸した。
出来高1億2974万株。値上がり銘柄数は228、値下がり銘柄数は133となった。
 
個別では、北日本紡績、Abalance、アイケイ、ファーマフーズ、ジーエルサイエンスが買われた。
 一方、ヤギが年初来安値を更新。マナック、GMOペパボ、ピーエイ、スガイ化学工業、KHCが売られた。

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