続伸、一時300円超高 米国株高などを受け

21日午前の日経平均株価は続伸し、前日比124円69銭高の2万8222円94銭だった。上げ幅は300円を超える場面もあった。
日経平均株価は続伸。ビットコイン価格の反発などを背景に前日のNYダウが上昇したことから、買い安心感が広がり日経平均株価は一時300円を超える値上がりとなる場面があった。値がさの成長(グロース)株を中心に買いが先行した。

ただ、上値は重く前引けにかけ上昇幅は縮小した。国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、5月末までを期限とする東京や大阪などの緊急事態宣言が延長するとの観測も出ている。
 
景気敏感株などの売りが目立った。午前に「政府が承認予定のアストラゼネカ製ワクチンについて、接種は当面見送る方針」と伝わると、日経平均は伸び悩んだ。

市場関係者は「海外勢はワクチン接種の進捗を注視している。国内では接種を担う医療従事者の確保も遅れているなか、ワクチンの供給量に関わるニュースで利益確定売りが出た」と指摘した。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に上昇した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1731億円、売買高は5億1336万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1180と、全体の5割強を占めた。値下がりは894、変わらずは108銘柄だった。
 


 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、その他製品、サービス業などが上昇。下落は鉱業、ゴム製品、鉄鋼など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループやファーストリテイリング、ソニーグループが高く、任天堂やリクルートホールディングスが値を上げた。ビットコイン関連のマネックスグループやネクソン、サイバー、HOYAが高かった
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループや東京海上ホールディングス、第一生命HDが安く、村田製作所や日本製鉄、SMCが値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比1.16ポイント高の7371.44ポイントと続伸した。
出来高は9065万株。値上がり銘柄数は196、値下がり銘柄数は179となった。
 
個別では、アートスパークホールディングス、ベルテクスコーポレーション、オーナンバ、岡本工作機械製作所、ASTIなど8銘柄が年初来高値を更新。ピーエイ、日本タングステン、Abalance、カワセコンピュータサプライ、STIフードホールディングスが買われた。
 
一方、ケー・エフ・シー、旭コンクリート工業、タクミナ、マックスバリュ東海、広島電鉄など6銘柄が年初来安値を更新。セキド、TBグループ、技研ホールディングス、大同信号、東洋刃物が売られた。
 

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