[概況]
米株価指数先物の時間外取引での下げにドルは欧州市場序盤に当日安値108.690円まで下げたあとは揉み合いとなり、NY市場に入り発表された新規失業保険申請件数が予想より減少し、12月フィラデルフィア連銀景況指数も予想を大幅に上回るとドルは買われ、NY株式市場が反落して始まる中で上値を伸ばし、NY市場序盤に再度109円を回復した。
其の後は109円を挟んで揉み合いとなり、終盤に米政府が市場の落ち着きを取り戻す為に中国への関税引き下げを検討と報道されて株価は一気に反騰し、為替市場も円売りが進んだ。
ドルは当日高値109.410円まで急騰し、其の後米財務省が報道を否定してドルも上値を抑えられたが、最後は前日比+14.5銭高の109.255円と続伸して109円台を維持、ユーロも上昇(+13銭)し、英内閣不信任案が否決されて政治不安が後退したポンドは+1.40円高と大幅上昇した。
終盤の対中関税引き下げ報道でドルは買われたが、それが無くても良好な経済指標を見れば米経済は好調が続いており、ドルの下値は買いだと思われる。但しこのままドル高が続くかどうかは不明で、上昇したところでは年明けの104円が思い出されて利食い売りが出易くなるのではないか。
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