米CPIを受けた米国株の反応に注目

13日の日経平均株価は4営業日続伸し、2万8614円(前日比72円高)引けとなった。朝方は、12日の欧米株高を支えに買いが先行したが、直近の連騰で利益確定売りも出やすく、いったん下げに転じた。ただ、下値は限定的で一巡後は盛り返し、前場前半には110円超上昇した。後場は、米8月CPIを控えていることもあり、前場終値2万8589円(前日比47円高)近辺でもみ合う場面が目立った。
 
新作ゲーム「スプラトゥーン3」の販売好調を材料に任天堂が5.5%高。全市場で売買代金トップと注目を一手に集めた。川崎汽船や商船三井など海運株が堅調。インバウンド関連の物色が続き、JR東日本やJR東海など鉄道株が買いを集めた。「iPhone14」への期待から米国でアップルが買われたことを手がかりに電子部品株が賑わっており、TDKが3%を超える上昇。3Q決算が好感された神戸物産が大幅高となった。
 
市場では、「(米国市場では)週末の米トリプルウィッチング(米国版メジャーSQ)を前に買い戻しが入っているが、それも通過すれば下落リスクに変わってくる」との声が聞かれた。
 
 
あす14日の東京株式市場は、日本時間13日夜に発表される米8月CPI(消費者物価指数)を受け、米国株式がどう反応するかが注目される。
同指数の伸び率はピークアウト傾向を示すとみられ、素直に好感されるとの見方は少なくない。
今回のCPIが相場をかく乱しなければ、翌週のFOMC(米連邦公開市場委員会)に対する警戒も和らぐだろう。今は派手な上昇は必要なく、着実に足場を固めておきたい局面。注目の指標を日米で波乱なく消化できるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
29776.51  ボリンジャー:+3σ(25日)
29574.64  ボリンジャー:+2σ(13週)
29284.01  ボリンジャー:+2σ(25日)
29077.11  ボリンジャー:+2σ(26週)
28791.50  ボリンジャー:+1σ(25日)
28642.10  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
28614.63  ★日経平均株価13日終値
 
28299.00  25日移動平均線
28245.74  均衡表基準線(日足)
28241.89  ボリンジャー:+1σ(26週)
28082.26  6日移動平均線
28065.28   新値三本足陰転値
28007.24  均衡表転換線(週足)
27964.23  均衡表転換線(日足)
27806.49  ボリンジャー:-1σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27709.56  13週移動平均線
27501.74  75日移動平均線
27481.27  均衡表雲上限(日足)
27439.93  200日移動平均線
27406.66  26週移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27313.98  ボリンジャー:-2σ(25日)
27029.23  均衡表雲下限(週足)
26954.99  均衡表雲下限(日足)
 
 
ローソク足は小陽線ながら4本連続陽線で高値と安値も前日から切り上がり、強い上昇圧力を窺わせた。株価下方では、上向きの5日移動平均線が25日線の125.59円下まで距離を詰め、短期ゴールデンクロス(GC)形成を窺っている。一目均衡表で転換線が上向きをキープする一方、明日14日は遅行線の応当日株価下落で強気シグナルが増大しやすく、短期的な上昇トレンド継続が期待できよう。
 
 
 

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