米CPIは反転材料となるか

10日の日経平均株価は続落し、2万7819円(前日比180円安)引けとなった。朝方は、9日の米ハイテク株安を受け、半導体関連株中心に売りが先行し、下げ幅は一時270円に達した。その後下げ渋ったが、買いは続かず、上値の重い展開となった。後場は、2万7800円近辺でもみ合い商状となった。
東京株式市場が祝日の間に米国では7月CPIを確認するため、10日と11日の米国株が「上昇・上昇」、「下落・下落」など2営業日の方向が同じとなった場合には、祝日明けの12日は振れ幅が大きくなるだろう。
 
 
休み明け12日の東京株式市場は、日本時間10日夜に発表される米7月CPI(消費者物価指数)の結果を受けて米国マーケットがどう反応するかが注目される。
一方、国内企業の決算ラッシュが続き、業績にらみで個別株を選別物色する動きは変わらない。ただ、お盆休みを前に国内投資家の参加が減り、「海外勢は夏休みモードに入り、これから静かになる」との声も聞かれた。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
 
28633.19  ボリンジャー:+2σ(13週)
28469.10  ボリンジャー:+2σ(26週)
28420.15  均衡表雲上限(週足)
28068.25  均衡表雲下限(週足)
28036.60  ボリンジャー:+1σ(25日)
27986.42  6日移動平均線
27904.86  均衡表転換線(日足)
27874.84  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
27819.33  ★日経平均株価10日終値
 
27722.39  ボリンジャー:+1σ(26週)
27594.73   新値三本足陰転値
27550.45  200日移動平均線
27389.14  25日移動平均線
27165.16  均衡表基準線(日足)
27116.49  13週移動平均線
26985.75  75日移動平均線
26975.68  26週移動平均線
26954.99  均衡表雲上限(日足)
26899.68  均衡表転換線(週足)
26741.67  ボリンジャー:-1σ(25日)
26703.51  均衡表雲下限(日足)
26535.75  均衡表基準線(週足)
 
ローソク足は1.95円と小幅ながらマドを空けて陰線を引き、足元の売り圧力の強さを窺わせた。上値が5日移動平均線(本日28035.32円)に届かず、パラボリックは6月27日から買いサイン点灯を続けてきたが本日は陰転しており、短期的な下落局面入りが警戒される。反面、本日終値は52週線(27810円62銭)を上回り、52週線前後の下値支持帯としての作用を確認する形となった。25日線や一目均衡表の基準線は上向きをキープして上昇トレンド継続を示唆しているが、休日明け12日終値が27932.20円(本日終値比112.87円高)を下回ると5日線が下向きに転換し、短期的な弱気形状になる点には警戒が必要だろう。
 
 

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