[概況]
先週末3日に発表された米10月雇用統計は失業率こそ予想より低下したが、市場が注目した非農業部門雇用者数は予想(+31.3万人)を大きく下回り(+26.1万人)、平均時給も予想を下回った為に発表後、ドルは当日安値113.605円まで急落した。
しかし直ぐに値を戻し、続いて発表された9月耐久財受注は予想通りだったが、9月製造業新規受注と10月ISM非製造業景況指数が共に予想を上回ってドルは反発し、NY株式市場が上昇で始まると序盤に当日高値114.440円まで反発した。
最後も+4銭高の114.125円と114円を維持して引け、ドルは下値は買われる状況が続いた。
先週の大きな指標を通過して今週の米経済指標は8日(水)MBA住宅ローン申請件数、9日(木)新規失業保険申請件数、10日(金)11月ミシガン大学消費者信頼感指数、10月税制収支などと、随分少なくなるが、大きな流れは良好な経済指標や企業決算を背景にした好調な米経済によるドル高の流れ継続と見て良いのではないか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
