米欧中銀トップの発言でドル安・ユーロ高

[概況]

注目のワイオミング州ジャクソンホールでのカンザスシティ連銀経済シンポジウムにおける、イエレンFRB議長、ドラギECB総裁の発言を受けて、為替はドル安・ユーロ高となった。
 
イエレンFRB議長は金融政策の行方に直接言及せず、米利上げや金融緩和の巻き戻しペースの進展を示唆する発言を回避。ドラギECB総裁からは、一部で思惑が強まっていたユーロ高へのけん制がなかった。
 
ドル円は109円後半から109.12円まで下振れ。ただ、米株が上昇して寄り付いた後、下押し圧力を受けつつも下げ渋ったため、リスク回避の円買いが一層強まることはなかった。ドル円はその後、ドル売りが強まる場面でも下げ渋り、やや戻して引けた。
 
ユーロドルはイエレン講演でのドル売りと、ドラギ講演でのユーロ買いで、1.1941ドルまで年初来高値を更新。
2015年1月以来の水準に達した。ユーロ円も連れ高で、今月8日以来の高値130.44円まで上昇した。高値をつけた後、ドラギ総裁からインフレ動向の鈍さや強力な緩和が依然必要であることへ触れる発言があって、ユーロは上昇の勢いを緩めたが、高値圏は維持して引けた。

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