米株高を受け続伸も商い低調続く

24日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前日比107円99銭高の2万1728円87銭だった。
米中貿易交渉が進展するとの期待などから前日の米国株式相場が上昇したことを手掛かりに買いが優勢だった。さらに、米国市場の引け後に発表されたテキサス・インスツルメンツの決算が市場関係者の予想を上回ったことから、東京株式市場では半導体や電子部品、機械などの業種が朝から買いを集めた。
 
ただ、前日発表された6月の工作機械受注は前年同月の実績を大きく下回るなど、景気の弱さを示す材料もあり、「危うさのある株高」との指摘も聞かれた。
 
前場の日経平均は2万1700円台半ばで頭打ちとなり、東証1部の売買代金はあまり増えてなく海外の長期資金が日本株に本格的に流入しているわけではなさそうだ。
 
医薬品や不動産、建設などの内需株が売られて、上値を積極的に追う展開にはならなかった。市場では「外需株の堅調さを背景に、きょうは内需株から外需株への資金シフトが見られた」との声が出ていた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇した。
 
東証1部の売買代金は概算で8770億円、売買高は4億8400万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1158、値下がりは861、変わらずは130だった。
 


業種別株価指数(33業種)は、海運業、鉱業、電気機器、石油・石炭製品などが上昇。下落は水産・農林業、建設業など。

個別では、指数寄与度の高いソフトバンクグループ(SBG)が高い。東エレク、ソニー、ファナックや安川電も買われた。SUMCO、太陽誘電、ルネサスは大幅高。アドテストやトヨタは年初来高値を更新した。
 
半面、ファーストリテがさえず、マルハニチロが売られ、アステラスや中外薬、塩野義が売られた。日本電産、富士フイルムも下落。ダイキンや富士フイルムも安かった。
ZOZOが売りに押され、コーセーも冴えない。ベクトルが大幅安、曙ブレーキ工業も大きく値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比67.40ポイント高の6703.22ポイントと4日続伸した。
出来高7015万株。値上がり銘柄数は198、値下がり銘柄数は163となった。
 
個別では、神鋼鋼線工業、ヤシマキザイ、コマニーが年初来高値を更新。NCS&A、田岡化学工業、ヒラノテクシード、アドテック プラズマ テクノロジー、日本鋳造が買われた。
 
一方、サイバーステップ、FDK、兼松エンジニアリング、篠崎屋、ユーピーアールが売られた。
 
 

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