13日午前の日経平均株価は続伸し、前日比93円20銭高の1万9869円82銭で前場を終えた。
12日の米株式市場で米ダウ工業株30種平均など主要3指数がそろって過去最高値を更新し、投資家心理が改善。金融株を中心に買いが入った。
日経平均株価は前場中盤に1万9879円85銭まで上昇し、取引時間中では8月9日以来約1カ月ぶりの水準に上昇した。
ただ、日経平均は前日までの2日間で約500円上昇しており、短期の海外投資家の買い戻しにも一巡感が出ていることから、午前の取引終了にかけては上値が重たい展開となった。
また、市場関係者からは、6~8月、日経平均が2万円前後になると大量の利益確定売りや戻り売りが出た。このため、「円安進行などプラス材料がなければ、2万円回復は難しい」と、上値追いに慎重な声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9968億円と午前終了時点で活況の目安となる1兆円を下回った。
売買高は7億8881万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1349と、全体の約7割を占めた。値下がりは556、変わらずは117銘柄だった。
個別では、日電産やパナソニック、日立が年初来高値を更新した。トヨタ自動車など自動車株が堅調、野村や第一生命HD、三井住友FGなど金融株の上昇も目立った。業種別TOPIXでは証券商品先物と保険業、銀行業が上昇率で1位から3位を占めた。
チタン工業<が大幅高、モリテックスチールはストップ高に買われた。
一方、ファストリと楽天は下落した。村田製とHOYAも安かった。住友鉱は年初来高値更新後に売りに押され下落した。任天堂が冴えず、九州電力が急落、ザッパラスは値下がり率トップに売られた。日本冶金工業、大平洋金属も軟調だった。
東証2部株価指数は前日比33.10ポイント高の6696.29ポイントと3日続伸した。値上がり銘柄数は255、値下がり銘柄数は155となった。
個別では、大興電子通信が一時ストップ高と値を飛ばした。日本電通、オーウイル、ロックペイントなど20銘柄は年初来高値を更新。加地テック、松尾電機、ジーエルサイエンス、東洋刃物が買われた。
一方、瑞光が年初来安値を更新。神島化学工業、ファーマフーズ、JMACS、技研興業が売られた。
