米株高と円安を追い風に大幅続伸

5日の午前の日経平均株価は続伸した。午前終値は前日比348円28銭高の2万1667円83銭だった。
東証株価指数(TOPIX)は19.29ポイント高の1725.42と、ともに大幅高となった。
 
リスク選好の流れが強まった。前日の米国株市場ではNYダウが急落で始まった後一貫して戻り足を強め230ドル高と続急伸、これを引き継いで主力株中心に買いの勢いが強まった。
外国為替市場で1ドル=107円台近辺まで大幅に円安が進んだことが強力な追い風となった。株価指数先物市場では海外ヘッジファンドなど短期筋による買い戻しが増え、現物株には裁定取引に絡む買いを誘った。
 
日本時間5日のシカゴ市場の時間外取引で米株価指数先物が上昇しており、5日の米株式相場が堅調に推移するとの期待も投資家心理を支えた。市場では「円安進行に伴い株式相場の先安観が薄れ、株価指数オプションのコールに持ち高調整の買いが入った」という。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2486億円、売買高は7億2889万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1408と、全体の約68%を占めた。値下がりは590、変わらずは83銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、精密機器、医薬品、不動産業の上昇が目立った一方、鉄鋼、非鉄金属、海運業などが下落した。 
個別では、任天堂、ファストリ、ファーストリテイリング、京セラなど値がさ株が買われ、トヨタ自動車なども堅調、テルモが上昇した。
ヴィンクス<、サイバーコムなどが値を飛ばしたほか、ペッパーフードサービス、シンニッタンなども大幅高に買われた。
 
一方、筆頭株主による株式売却を発表したマクロミルが大幅安。古河電や住友鉱など非鉄金属株の下落も目立った。
 
半面、パナソニック、ダイフクが冴えず、ペプチドリームも軟調。マネックスグループが大きく利食われたほか、ネクステージ、マクロミルなどが大幅安となっている。
 
東証2部株価指数は前日比23.92ポイント高の7157.77ポイントと3日ぶり反発した。値上がり銘柄数は240、値下がり銘柄数は170となった。
 
個別では、魚喜、三光マーケティングフーズ、サンコーテクノ、ジャパンミート、サイオスなど11銘柄が年初来高値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、共和コーポレーション、野崎印刷紙業、富士通フロンテック、サンセイが買われた。
 
一方、Oak キャピタル、バイク王&カンパニー、スーパーバッグ、西菱電機、日本ハウズイングなど14銘柄が年初来安値を更新。エスティック、杉村倉庫、大興電子通信、アジア航測、ファステップスが売られた。
 

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