17日の東京株式市場は続落後、もみ合いとなりそうだ。
前週末14日の米国株式が大幅に下落したことを受け、売りが先行するとみられる。
日経平均株価の予想レンジは、2万1000円-2万1500円。
米国と中国の対立による世界的な景気減速懸念がくすぶる中で、米連邦公開市場委員会(FOMC)が19日に決定する米金融政策の行方をにらみながらの神経質な展開となりそうだ。FOMC後に示される米国の来年以降の利上げや景気に関する見通し次第では、日経平均株価が一段安となる可能性もあるだろう。
軟調地合いのなか、値動きの軽い中小型株への物色が中心になりそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の前半(前週末14日終値は113円55-56銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円94-98銭)と円高方向にある。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所終値比75円安の2万1225円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
21225 ( -75 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
21265 ( -35 )
( )は大阪取引所終値比
今週は18~19日に行われるFOMCが最大の注目点。今年4回目の利上げ実施はほぼ織り込み済みだが、問題は来年以降の利上げペースに関するメンバーの見通し。
11月以降は、米国の利上げ局面が終了に近づいているとの観測が広がり、米債券市場では景気後退の予兆とも言われる「長短金利逆転(逆イールド)」という異例の現象も起きた。今回のFOMC後に長短の金利水準がどうなるかも気掛かりになる。
【好材料銘柄】
■バロックジャパンリミテッド <3548>
2-10月期(3Q累計)経常が3.2倍増益で着地・8-10月期も28%増益。
■Orchestra Holdings <6533>
今期配当を2円増額修正。
■西菱電機 <4341> [東証2]
ディー・エヌ・エー <2432> の次世代タクシー配車アプリ「MOV」と同社タクシー配車システム「AMCOSS」の連携を検討開始。
■ベルグアース <1383> [JQ]
今期経常は3.8倍増益へ。OATアグリオ <4979> と農業分野で資本業務提携。資本面ではOATアグリオが同社株5万株(発行済み株式数の3.94%)を取得する。
■ジェネレーションパス <3195> [東証M]
前期経常は4.8倍増で4期ぶり最高益、今期業績は非開示。
■リーガル不動産 <3497> [東証M]
8-10月期(1Q)経常は5.6億円で着地。上期計画の7.4億円に対する進捗率は75.5%となった。
■マネジメントソリューションズ <7033> [東証M]
今期経常は34%増で4期連続最高益更新へ。
■エニグモ <3665> [東証M]
2-10月期(3Q累計)経常が51%増益で着地・8-10月期も75%増益。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
17(月)
11月首都圏新規マンション発売(13:00)
《決算発表》
システムディ、パーク24、プロレド、アークランド
【海外】
米12月ニューヨーク連銀景気指数(22:30)
米12月NAHB住宅市場指数(12/18 0:00)
《米決算発表》
レッドハット、オラクル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
