【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比13円47銭安の2万1520円88銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、6.24ポイント安の1572.16で始まった。
時間外取引の米株先物の下落を受けて売りがやや強まり、後場は日経平均株価が一時、小幅のマイナス圏に転じた。東証株価指数(TOPIX)も軟調。
外国為替市場では、1ドル=108円70銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
個別では、任天堂が売りに押され、ソニー、東エレクが前場安値を下回り、キーエンスは大幅安。トヨタ、スズキ、7&iHD、イオンも値下がりしている。
半面、ソフトバンクGは小高く、KDDIもしっかり。アステラス薬、第一三共は堅調。三菱UFJ、みずほFGは小幅高となっている。
前場は日経平均寄与度の大きい値がさ株が堅調となっている。
しかし、東証1部銘柄の半数以上が下落しており、市場のムードに明るさは見られない。
8日に続き10日にも上場投資信託(ETF)の分配金捻出を目的とした売りが見込まれており、積極的な押し目買いは手掛けづらいようだ。
また、10日に予定される米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言の内容を見極めたいとの思惑も強いようだ。
ETFの売り観測も相まって、目先は模様眺めムードの強い相場展開が続きそうだ。
