12日の日経平均株価は4営業日続伸し、2万8082円(前日比159円高)引けとなった。円安・ドル高や、きのう11日に米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本株への追加投資を示唆したことも引き続き支えとして意識された。
先物買いを交えて堅調に推移し、上げ幅は一時200円近くに達した。終値でフシ目となる2万8000円を超えたことで、基調の強さを指摘する向きもあるが、目先は4日の戻り高値2万8287円を前に売りが出やすいとの声も聞かれた。
あす13日の日経平均株価は、現地12日の米国株式にらみの展開になろう。
重要指標の米3月CPI(消費者物価指数)が日本時間12日午後9時30分に発表され、無事に通過できるかが注目される。また日本時間13日午前3時には3月21、22日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表される。いずれもFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げの方向性を占う材料だけに米国株の反応次第では日本株にも影響を与えることになる。また、直近の上昇相場は、円安・ドル高に支えられた面があり、為替動向にも注視する必要がある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
28994.29 ボリンジャー:+3σ(25日)
28793.39 ボリンジャー:+3σ(13週)
28725.94 ボリンジャー:+2σ(26週)
28565.26 ボリンジャー:+2σ(25日)
28388.32 ボリンジャー:+2σ(13週)
28287.42 新値三本足陽転値
28136.23 ボリンジャー:+1σ(25日)
28082.70 ★日経平均株価12日終値
28051.18 ボリンジャー:+1σ(26週)
27983.24 ボリンジャー:+1σ(13週)
27857.54 均衡表転換線(日足)
27740.66 6日移動平均線
27722.18 均衡表雲上限(日足)
27707.21 25日移動平均線
27683.86 均衡表転換線(週足)
27683.86 均衡表基準線(日足)
27578.16 13週移動平均線
27404.22 200日移動平均線
27376.43 26週移動平均線
27321.34 均衡表雲上限(週足)
終値は節目の2万8000円を突破した。株価下方を走る5日移動平均線が上向きに転じて25日線を上回った。25日線は本日も下降したためゴールデンクロスには該当しないが、ローソク足の連続陽線と併せて地合いの改善が窺える。一目均衡表では本日終値が4月17、18日に迎える雲上限のピーク(2万7955.26円)を超え、来週の地合い改善を示唆した。ただ、前回の終値2万8000円超えは4月4日までの3営業日にとどまっており、当面は2万8000円をやや上回る水準での値固めが必要となる可能性も意識されよう。
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