米国マーケットがどう反応するかが注目

27日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、2万7715円(前日比60円高)引けとなった。朝方は、米消費動向への懸念などから26日の米国株式が下落した流れを受け、売り先行となり、下げ幅は一時130円に達した。
ただ、売り一巡後は持ち直し、上げに転じた。時間外取引で米株価指数先物が上昇基調を強めるとともに次第高となり、一時110円超上昇する場面もあった。
チャート上では、6営業日連続で200日移動平均線を維持し、戻り高値圏での保ち合い圏にあるが、仮に同線を下抜けるようだと、上値抵抗線として強く意識されるとの見方も出ていた。
 
あす28日の東京株式市場は、現地27日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受け、米国マーケットがどう反応するかが注目される。
今回のFOMCでは、0.75%の利上げを決定するとみられ、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が9月以降の利上げペースについてどのような示唆をするかが焦点になるだろう。無事通過し、アク抜けとの見方もあるが、28日に米4-6月期GDP(国内総生産)速報値、29日に米6月個人所得・個人消費支出など景気・インフレ動向を占う重要指標の発表を控え、不透明感が尾を引くとの読みもある。
 
米国株がFOMCを無難に消化できれば、その分も上乗せされて強い上昇となる可能性もある。その一方で、米国の長期金利が急上昇するなどしてグロース株に逆風となった場合には、好影響が打ち消される可能性もある。
 
国内でも本日引け後にエムスリーや信越化学などグロース系の注目銘柄が決算を発表している。これらに対する見方がポジティブとなるのかネガティブとなるのかは、日本株全体のセンチメントにも大きな影響を与えるだろう。
 
 
 
 
日経平均
レジスタンス
28361.99円 ボリンジャーバンド26週+2σ
28085.72円 週足一目均衡表先行スパン1
27993.83円 ボリンジャーバンド25日+2σ
27805.16円 52週線
27772.97円 高値
27757.57円 5日線
 
27715.75円 終値
 
サポート
27650.66円 ボリンジャーバンド26週+1σ
27575.16円 寄付
27564.88円 200日線
27525.09円 安値
27397.89円 ボリンジャーバンド25日+1σ
27132.52円 一目均衡表転換線
 
TOPIX   
レジスタンス
1986.08p ボリンジャーバンド26週+2σ
1980.66p 週足一目均衡表先行スパン2
1960.76p 週足一目均衡表先行スパン1
1957.95p ボリンジャーバンド25日+2σ
1949.54p 高値
1947.87p 5日線
 
1945.75p 終値
 
5日線自体は上昇を継続。昨日に続いて一時200日移動平均線割れの後、終値は200日線上方に復帰し、値固めが進んだ格好。ローソク足は本日陽線の胴体部分が前日陰線の胴体部分を覆う「陰の陽包み」を示現。一目均衡表の基準線や25日線の上向きキープと併せて明日28日の上昇を示唆している。
 

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