7日の日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反発し、2万7527円(前週末比327円高)引けとなった。前週末4日に米10月雇用統計を通過し、米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。前週末に大幅続落した反動もあり、上げ幅は一時370円を超えた。その後は売買が交錯し、引けにかけて高値圏でもみ合い商状となった。
市場では、「直近1カ月の日経平均はおおむね2万7000円を軸としたレンジ内での動きであり、押し目買い・戻り売りの流れに変化はない」との声が聞かれた。
あす8日の東京株式市場では、米イベントを控え中、決算にらみの展開が続こう。
米国では8日に米中間選挙が実施される。バイデン政権のインフレ抑制政策が不人気のため、共和党が議席を増やすとみられているが、共和党が勝ちすぎた場合、トランプ氏の存在感が増す可能性が高いだろう。
中間選挙後は米国株が上がりやすいというアノマリー的な要素もある。実際のところ、今回の結果がマーケットにどういった影響を及ぼすのかを事前に予想することは難しい。難しい分、東京株式市場では関連の速報を消化する水曜9日の値動きが荒くなる可能性がある。あす8日も今晩の米国株の動向に大きく影響されることになるだろう。
10日には米10月消費者物価指数が発表されるなど重要日程が予定され、結果を見極めたいとの空気が広がりそうだ。ただ、23年3月期上期決算が相次いでおり、選別物色の流れは変わらないとみられる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
28968.88 ボリンジャー:+2σ(13週)
28930.61 ボリンジャー:+2σ(26週)
28403.04 ボリンジャー:+3σ(25日)
28216.21 ボリンジャー:+1σ(13週)
28124.30 ボリンジャー:+1σ(26週)
27944.30 ボリンジャー:+2σ(25日)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27678.92 新値三本足陽転値
27611.96 75日移動平均線
27580.57 均衡表雲上限(日足)
27527.64 ★日経平均株価7日終値
27485.57 ボリンジャー:+1σ(25日)
27463.54 13週移動平均線
27460.39 6日移動平均線
27371.50 均衡表基準線(週足)
27336.82 均衡表転換線(日足)
27318.00 26週移動平均線
27157.96 200日移動平均線
27153.96 均衡表雲下限(日足)
27140.86 均衡表転換線(週足)
27128.79 均衡表雲下限(週足)
27026.83 25日移動平均線
終値は節目の27500円を再び上回り、5日移動平均線が上向きに転換し、下値不安の急速な後退を窺わせた。一目均衡表では株価が雲上限直下の好位置で終了し、上向きの転換線は短期的な上昇基調延長を示唆。明日8日は雲上限が下降することもあり、三役好転示現の確度が高そうだ。反面、上ヒゲは75日線に届かなかった。先週は2日まで3営業日連続で75日線超えの後で軟化に転じており、再度の75日線上抜けが難航するようだと一旦もみ合い局面に入る可能性もありそうだ。
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