米中関係を巡り右往左往。

[概況]

21日の東京外国為替市場で米ドル円は108円台半ばを中心に上下した。引き続き米中関係を巡り右往左往する展開。朝方は、米上下院で可決された香港人権法案についてトランプ米大統領が署名し成立する見通しとの報道が伝わり、これを嫌気する格好で108円台前半で取引をスタート。
 
その後は中国要人の米中協議進展への期待感を示す発言を受け緊張緩和とともに108円台後半まで地合いを引き締めた。とりあえず米中関係の悪影響への懸念は後退したが、香港の現状からいまだ火種は燻ると考えておいたほうがよさそう。これまで香港情勢について市場の関心は希薄だったが、今や米中協議への影響を左右する重要なカードの一つであり、特に市場のネガティブサイドへの反応につながりやすい問題だけにしっかり留意していく必要がある。
 
ところで、テクニカル面では現在、チャート上の実線が一目均衡表の基準線(21日現在108.690)を下抜いた形となっている。108円割れ付近には雲の上限(21日現在107.766)がありここで支持される期待はあるが、実線が基準線をなかなか上回れないようだと同線が抵抗線として意識されるようになり地合い悪化につながる可能性もありそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]
 

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