[概況]
ドラギECB総裁が講演で「基調インフレに比較的力強い上昇が見られる」とし、「広範な経済拡大は継続すると予想」などと発言した事を受けてユーロはNY市場朝方に当日高値133.090円まで急騰したが、英国との合意無きEU離脱やイタリアの予算案に対する警戒などに直ぐに上昇前の水準まで下げた。
またNY株式市場が米中貿易摩擦に対する警戒感から売られて始まると、ドルも序盤に当日安値112.420円まで値下がりした。
しかしドルの112円前半では直ぐに買いが入り、NY株式市場が下げ幅を拡大する中でドル買いは進み、引け近くに当日高値112.850円まで上昇し、最後も前週末比+23銭高の112.805円と高値付近で引けた。
米中貿易摩擦に対する警戒からNY株式市場はナスダック以外下げ、ドルも最初はリスク回避の動きに売られたが、下値では押し目買い意欲が強く、最後は続伸して引けた。ドルは上昇基調を維持しており、113円を目指す流れが続いていると見ている。
[提供:カネツFX証券株式会社]
