[概況]
15日欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は高値圏でもみ合う格好となっている。米中貿易協議の第一弾合意に関する署名式が行われた。中国が2000億米ドル相当の米国製品を購入する計画をはじめ、合意の内容は事前に報じられていたもので新味に乏しく、反応は限定的であった。
米ドル円は110.00円を挟んでの往来に終始し方向感は生まれていない。14日に110.00円の大台に到達して3営業日が経過しているが、109円台との往来を繰り返し、110円台に定着できていない。達成感が強まる前に大台へ定着できなければ、戻り売り圧力が強まる可能性もある。
近場ではあるが、下値は109.86円付近に差し掛かる5日移動平均線が支えており、同線がサポートとして機能しているうちに一段上昇のきっかけがつかめるか注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
