米ドル買いが優勢、ボストン連銀総裁発言が一因か。

[概況]

27日海外時間の外国為替市場は、米ドルが買われる展開となっている。米ドル円はNY時間の始めにかけて、じりじりと水準をあげ一時113.265円まで本営業日の高値を更新する一方で、ユーロ米ドルは一時1.1754米ドルまで本営業日の安値を更新している。
 
この値動きについて一部の市場関係者からは、トランプ米大統領はインディアナ州にて演説し「国内で雇用が促進され始めれば、米国の労働者が最大の勝者になる」と述べ、法人・個人減税を盛り込んだ税制改革案の実現に向けたキャンペーンを開始し、全米の雇用を押し上げる景気対策とするとの認識を示した。
 
このほか、米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、連邦準備理事会(FRB)は米経済の過熱を回避するため、整然とした利上げの実施が必要との認識を示し、低インフレは一時的にすぎず、失業率もさらに低下すると発言。これらのことが、市場参加者にとって米国経済の強さや早期利上げ観測を高め、米ドル買いを誘ったようだとの声が聞かれている。
 
NY時間終盤にかけては、若干、下落する場面があったものの、米ドル円は112.810円にて、他方、ユーロ米ドルは1.1754米ドルにて取引を終了している。東京時間でも、米ドル買いが継続するかが焦点となるだろう。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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