米ドル円乏しい値動きのなか、5日移動平均を試す

[概況]

 
29日東京時間の外国為替市場において、米ドル円は動意の薄い展開であった。新型コロナウィルスに関する話題に関心を示す参加者が引き続き多いが、新規材料となるようなトピックスは出ておらず、様子見ムードが強まって109円台前半における小幅な往来に終始している。春節が明ける2月3日以降の中国外の感染状況の報告が待たれるところとなりそうだが、最大14日程度とされる潜伏期間を踏まえると、少なくとも2月半ば過ぎまでは警戒感が薄れることはなさそう。
 
ただ、テクニカルに目を移すと、ウィルス感染拡大報道が発信されて以降上値抵抗となっていた5日移動平均線(109.20円)を上抜け始めている。同線を実体部で上抜けることができれば、テクニカルの上では先んじて反転上昇の流が形成されることも考えられ、本日終値の水準は要注目となりそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]
 

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