[概況]
18日、欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は109円を挟んでの往来に推移した。この日は東京時間において、翌19日の日銀金融政策決定会合で長期金利の変動幅を現行の上下0.20%から上下0.25%程度に拡大する方針、との報道が伝わり、円買いの動きが強まる場面がみられて米ドル円は一時108.615円まで下落。
しかし、その後欧州、米国へと引き継がれる過程でドルは買い戻され再び109円台を回復している。前日のFOMCでは、多数のメンバーによる2023年末までの低金利政策の据え置き予想が明らかとなったものの、この日は再び米国債利回りの上昇が目立ち、10年債利回りが一時1.75%を上回る展開となったこともドル高の流れを後押しした模様である。
本日の日銀の決定会合では、先に示した長期金利の変動幅拡大に加えてETF購入について年6兆円としていた購入の目安を撤廃するとみられ、若干タカ派に傾くとの予想が大勢となっている。
テクニカル面においては、RSI14日線が79.63と、引き続き買われ過ぎ水準に位置している点には留意が必要だ。
[提供:AIゴールド証券株式会社]
