[概況]
21日、欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は一時103.325円まで下落したものの、その後は買戻しに地合いを引き締め概ね103円台半ば付近で取引された。高値は103.670円を示現。この日はECBの定例理事会で大規模量的緩和の維持が決定され、経済の下支えに向けた低金利政策の継続が確認された。
事前の予想通りの内容でユーロドルの反応は限定的だったが、欧州債券の利回りが上昇したことを眺めて米国債利回りも堅調に推移したため、ドル買いの動きが目立つ展開となった模様。
ただ、米ドル円の環境としては、FRBの緩和策が継続するとの見方が根強くドル売り志向に傾きやすい状況とみられる。
テクニカル面では、実線が一目均衡表の基準線(103.497円)を試す展開にあり、サポートとして意識されるか注目したいが、あっさり同線を下抜いた場合は地合いの悪化に留意したい。
[提供:AIゴールド証券株式会社]
