[概況]
15日、欧米時間の外国為替市場において米ドル円は一時109.100円まで下落するなど軟調に推移した。昨日発表の8月米消費者物価指数(CPI、予想:前年比5.3% 結果:前年比5.3%)や8月米消費者物価指数コア(CPIコア、予想:前年比4.2% 結果:前年比4.0%)により、インフレ高進がピークアウトしつつあるとの見方が台頭。米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)開始の時期にも不確実性が強まり、ドル売り優勢の流れが継続した。
ただ、その後は米10年債利回りが上昇したのを眺め値を持ち直し、109.470円まで戻りを試す場面がみられた。テクニカル面で米ドル円は、実線が一目均衡表の雲下限(109.637円)を下抜く展開に。ここから下に放れていくようなら更なる地合いの悪化が意識されることとなるだけに、今後の動向は注視していきたい。
[提供:AIゴールド証券株式会社]
