[概況]
5日、欧米時間の外国為替市場の米ドル円は小幅ながらも堅調に推移し、109円台後半を中心に取引された。明日の米雇用統計(日本時間21:30)を控え見送りムードが広がる環境の中、ややドルを買い戻す動きが優勢となった模様で、高値は一時109.800をつける場面がみられた。
米雇用統計では、非農業部門の雇用者数の事前予想が90万人増となっているが、4日に発表されたADP雇用統計では民間部門雇用者数が69.5万人の増加予想に対して33万人増にとどまるなど、米国内の雇用回復の遅れが強く意識させられる状況下にあり、その内容に注目が集まっている。
ADP統計の予想下振れで若干ハードルが下がったとみるなら、本統計の事前予想に近い内容であれば米ドル円は110円の大台突破を意識する可能性も。
テクニカル面で米ドル円は、一目均衡表の転換線を上抜き雲の中に入り込む格好に。目先は、雲下限の切り上がりとともに地合い回復となるのか注目したい。
[提供:AIゴールド証券株式会社]
