[概況]
昨日の外国為替市場は、各通貨とも全面安で、米ドル円は水準を112円台の前半まで切り下げた。きっかけは米長期金利の上昇を嫌気した株安で、昨日のNYダウは前日比で800ポイント以上という歴史的な下げ幅を記録。このリスク回避の動きが外国為替市場にも波及し、前述の米ドル円の動きにつながるわけだが、そうした状況のなか始まった東京時間の取引は比較的落ち着いてスタートした。
米ドル円は序盤こそ昨日の流れを引き継ぎ、一時的にではあるが111円台まで下押ししたが、中盤以降は下げ渋り、現在は112.20円近辺まで水準を回復させている。この後の外国為替市場は、米国の株式市場の動向により左右されそうか。
本日も株安が続くようであれば、米ドル円も下値を試す可能性が高い。ポイントの価格帯としては、本日の下値支持線として機能した9/7からの上昇に対する半値押し112.00円近辺か。仮に同水準を下回るようであれば、一目均衡表の雲の上限111.00円近辺が次の下値として意識されそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
