[概況]
12日の東京外国為替市場は、特段材料はないものの、米中貿易対立への警戒感がくすぶり、全体的にリスク回避姿勢が強かった。
米ドル円の動きを見てみると、東京時間の序盤から中盤にかけては前記を理由に売りが優勢。
その後は買い戻される場面もあったが、欧州時間が始まると再び売り圧力を強め、本日の安値111.420円まで下落することとなった。
この後の米ドル円は、このところ上値が抑えられている一目均衡表の雲の上限111.600円近辺がポイントとなりそうか。
同水準はここ1ヶ月数度と跳ね返されている厚い抵抗帯として意識されており、ここを突破するには米中貿易対立のリスクを抱えた現状ではなかなか難しいかもしれない。
まずは、この後発表される8月米生産者物価指数の結果で米ドル円がどう反応するか注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
