[概況]
10日の東京外国為替市場は、米ドル円と日経225の動きが対照的だった。本日は株式市場で日経225が20,800円を突破する一方、米ドル円は113円台を前に冴えない動きに。
値動きを詳しく追うと、米ドル円は序盤に本日の高値112.835円まで上昇するも、その後は112円台半ばでもみ合いとなり、欧州時間に差し掛かると一時本日の安値112.340円まで下押しした。
米ドル円のこうした上値の重い動きの背景には、北朝鮮への警戒感が挙げられる。本日は北朝鮮労働党創建72周年の記念日であることから、同国がミサイル実験をはじめとする何らかの軍事的挑発を実施する可能性が高まっている。
この後は、特段目立った経済指標がないため、北朝鮮問題へ焦点が一層集まりそうだ。仮にリスク回避の動きが活発となった場合、米ドル円が20日移動平均線(112.100円近辺)や大台112.000円で踏ん張れるかに注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
