[概況]
28日午後の東京外国為替市場は、米ドル円が下落する展開となっている。米ドル円は、じりじりと水準を切り下げ一時113.280円まで本営業日の安値を更新する展開となった。
他方、クロス円通貨ぺアについて、南アフリカランド円の堅調さが際立つが、こちらも9.200円を挟んで小動きとなっている。
この値動きについて一部の市場関係者からは、年末特有のリパトリエーション(企業や投資家が、海外に保有する資産の売却などを行って本国へ引き上げること)の動きなどが散見されるほか、東京時間の早朝には金利先物における日程調整が絡み30ポイントほど下落する場面もあった。
この後の時間については、23:45に12月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:61.8 前回:63.9)などの発表が控えておりものの、年末ということもあり市場参加者が限られることを考えると、予想値と大幅に解離しない限りは動意が生まれにくいか。先述したように、年末特有の相場現象が出ていることもあって、なかなかポジションが膨らみにくいことも念頭に置いて取引する必要がありそうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
