[概況]
8日の東京外国為替市場は、リスク回避的な円買いが優勢となっている。
中国株が下落幅を拡大させたことや、日本時間の10日からはじまる日米通商協議を警戒しての動きかもしれない。
日米通商協議では米国側が日本に対し、自動車への追加関税措置といった圧力をかけてくるのではとの懸念が強く、外国為替市場ではネガティブな材料として捉えられているようだ。
米ドル円の値動きを見てみると、序盤から中盤にかけては111円の半ばを中心とした狭いレンジで推移。
しかし、終盤に差し掛かると上記が要因となり弱含む展開で、一時本日の安値110.825円まで下落することとなっている。
この後の米ドル円は、バーキン米リッチモンド地区連銀総裁の講演が注目されるか。
仮に講演の内容が、先週のFOMCの声明のような米景気の先行きを楽観視するものであれば、米国の利上げ観測が強まり、米ドル円は東京時間の下落を帳消しにする可能性が高そうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
