[概況]
21日の東京外国為替市場は、米ドル円が堅調に推移した。昨日のタカ派的な印象だったFOMCを受け米12月利上げ観測が高まったことや、日銀が本日の金融政策決定会合で今後も強力な緩和を継続することを示唆するなど、両国の金融政策見通しの格差拡大が意識されたようだ。
米ドル円は、序盤に昨日の高値を更新する水準まで上昇。中盤で伸び悩む場面はあったが、東京時間の終盤に差し掛かると再び買いが優勢になり一時本日の高値112.730円まで上昇することとなった。
この後は、上昇基調が鮮明になりつつある米ドル円も気になるが、ECBドラギ総裁の講演が予定されているため、ユーロ相場に注目したい。ECB理事会で年内にも金融政策の見直しに着手する姿勢が示されるなかドラギ総裁が出口戦略について踏み込んだ発言をするようであれば、ユーロ相場は動意づく可能性が高そうだ。
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