[概況]
4日の外国為替市場は、米ドル円がしっかりしていた。序盤は先週末のトランプ米大統領のドル高けん制発言を嫌気し安値111.740円まで下落したが、中盤では買戻しが入り一時的ではあるが112円台まで水準を回復させた。買い戻された理由はWSJの電子版が通商協議で合意を目指す米中首脳会談の開催を報道するなど、大詰めを迎える米中貿易問題の進展期待が挙げられる。
この後の米ドル円は大台112.00円を維持できるかが注目だ。上昇のきっかけとなりそうな材料を挙げるならば、やはり米中の交渉関連の報道だろう。トランプ米大統領から首脳会談に前向きな発言などが伝われば、112.00円を上抜けていく可能性は十分ある。なお、欧州時間序盤は利益確定と思われる売りに押され、足踏みを余儀なくされている。
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