[概況]
9日東京時間の外国為替市場において、米ドル円は概ね108円台後半で底堅く推移した。その理由は、今晩行われる石油輸出国機構(OPEC)プラスのオンライン会合だ。会合は協調減産がおそらく合意に至るだろうとの思惑が強く、そのため原油価格の下落は一段落している。本日の米ドル円は、こうした原油価格の動向を少なからず好感したというわけか。この後は、上記の理由に加え、チャートも5日・20日移動平均線が上向きとなっていることから上昇と展開を予想する。目安としては大台の110.00円だろうか。
ただ、注意したいのは米国が協調の確約を拒んでいるという報道によって、産油大国による歴史的な協調減産実現の不透明感が完全に拭えていない点だ。その他、本時間21時30分に米国の新規失業保険申請件数(予想:500.0万件)が発表される。先週の発表が664.8万件とサプライズな多さだっただけに動向に変化があるのか注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
