[概況]
9日欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は荒い値動きとなった。S&Pが7%下落し、米株式市場で史上初めてサーキットブレーカーが発動する等、リスク回避の地合いが強まる中、米10年債利回りも低下の一途を辿り足元では0.5%を割れ込む動きとなっている。
このような状況下、米ドル売り・円買い圧力が一段と強まり、米ドル円は2016年11月以来となる低水準(101円台~102円台)での取引を強いられているが、NY時間序盤には、102円台前半より101円台前半へと急落後(安値:101.17円)、103円台へと反騰する動きが見られた。値段が上下に振れる場面では、市場関係者の間で日銀によるレートチェックの観測が飛び交う等、非常に神経質な相場付きとなっている。
心理的な節目として意識される大台100.00円が視野に入っており、しばらくは同様な動きが継続する可能性が高そう。
本日東京時間には、政府・日銀・財務相による三者会談も行われており、目先も当局者の発言等によって、急速にボラティリティが高まる局面が生じることも考えられ、注意をしておきたい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
