[概況]
21日の東京外国為替市場は、米ドル円が堅調に推移した。
この上昇は、先週末開かれた米中の通商協議で、両国の貿易対立の緊張状態が緩和したからだと思われる。
通商協議は、中国が米国の製品やサービスの購入を大幅に増やすことで合意する一方、米国が求めていた対米貿易黒字の2000億ドルへの言及はなく終了し、ムニューシン米財務長官が、米中貿易対立をいったん「保留」すると述べるに至った。
これを受け、週明けの外国為替市場はリスク選好姿勢が活発となり、米ドル円は一時111.405円まで上昇する展開。
欧州時間に入ると、利益確定と思われる売りに押される場面もあったが、それでも111円台は維持している。
この後は、今回の協議の結果を受けNY勢がどのような反応を示すかが注目される。仮にリスク選好姿勢が続くようであれば、米ドル円は節目である112.00円に迫る動きを見せるかもしれない。
[提供:カネツFX証券株式会社]
