[概況]
16日東京時間の外国為替市場において、米ドル円は方向感の乏しい展開となっている。昨日NY時間にはトランプ大統領が安全保障上のリスクのある通信機器を米企業が使用することを禁じる大統領令に署名、その後米商務省がファーウェイテクノロジーズやZTE等の中国企業が同大統領令に抵触すると認定したが、東京時間中は当該報道の影響は限定的であった。
米中貿易摩擦に係るイベントに足しては市場も食傷ぎみのようで、よほど新規性のある内容でなければ、目先も相場を動意付かせるきっかけとはならない可能性が見受けられる。
一方で、テクニカル的な見地からは、13日に今月安値を示現して以降は、徐々に下値を切り上げる動きとなっており、先月末より続いていた下落トレンドが収束しつつあるようにうかがえる。レジスタンスとして機能している5日移動平均線が109.60円付近に差し掛かっており、目先は同線を突破できるかが焦点となりそう。
首尾よく上抜けることができれば、110.00円の大台や20日移動平均線(本日時点:110.86円)を試す動きとなることが予想される。
[提供:カネツFX証券株式会社]
