[概況]
10日の東京外国為替市場は、米中の貿易対立懸念やイタリアの財政危機への不安感を嫌気したここ数日間のリスク回避が、やや後退することとなった。
昨日のNY時間に下落し112円台で取引を終了していた米ドル円は、東京時間が始まると売りが一服し次第に下げ渋る動きに。
そして欧州時間に入ると今度は買いの動きが強まり、本日の高値を113.260円まで伸ばしている。
米ドル円が下げ止まった理由には、113.00円近辺に控える20日移動平均線や9/7からの上昇に対する38.2%押しといった複数のテクニカルポイントが、下値支持線として機能したことが挙げられそうだ。
この後、米ドル円は昨日の安値を下回らずに、終値で前述のテクニカルポイントを維持できていれば、再び114円を目指す相場付きに転換する可能性が高そうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
