[概況]
30日欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は動意の薄い展開であった。ドル流動性のひっ迫感が薄れ、107円台後半で比較的落ち着いた相場付きとなっている。欧州時間には小池東京都知事による緊急会見が行われたが、夜間外出の自粛を改めて呼びかける内容にとどまり、反応は限定的であった。
今週は、週末に米国の雇用統計の発表が予定されているが、前例のない事態であるだけに、結果が見通しづらく同指標の発表に向けて警戒感が強まっているとの声も聞こえており、目先も動意の生まれにくい相場付きとなる可能性がある。
テクニカル的には、本日サポートとして機能した20日移動平均線(107.712円)と短期的な上値抵抗帯として意識される5日移動平均線(109.025円)とに挟まれる状況で、両線の間を往来する動きが続きそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
