[概況]
25日東京時間の外国為替市場において、米ドル円は上値の重い展開となった。昨日NY時間に米ドル全面高の展開となるなかで、上値の重かった112.00円の大台を突破したものの、その勢いを保持できずに再度111円台へと押し戻されたことで、テクニカル的な観点から弱気な見方が優勢となった模様。
正午過ぎには日銀金融政策決定会合の結果が公表され、これまで「当分の間」としていた現在の緩和的な金融環境の期間を「少なくとも2020年の春ごろまで」とする等、フォワードガイダンスに変更が加えられていた。
その他、三ヶ月に一度まとめられる展望レポートは、GDP見通しや物価見通しが軒並み下方修正され、全体的にはハト派寄りの結果であった。ただ、それも市場予測の範囲内のものととられたようで、米ドル円の動意には結びつかなかった。今週ここまでの推移は112.00円の大台における上値の重さが際立たせるものとなっており、引き続き同水準では戻り圧力が強まることが予想される。
[提供:カネツFX証券株式会社]
