週末のNY株式はマチマチの展開。NYダウは4日続落。
S&P500とNASDAQは4日ぶりの反発。
週間ベースでは、ダウは771ドル(3.0%)安。
NASDAQは179ポイント(2.4%)安。、
S&P500は56.05ポイント(2.0%)安。
それぞれ3週ぶりの下落。
欧州株式が4日続落。
英国(▲1.47%)、独(▲2.27%%)、仏(▲2.39%)と大幅下落。
トランプ米大統領が示した鉄鋼とアルミニウムの関税方針は現時点で貿易摩擦につながるかどうかは定かではないとの声。
USスチールは下落した。
キャタピラー、GMなども下落。
債券市場では国債利回りが上昇。
日銀の黒田総裁が「2019年度には現在の日銀想定通りに物価目標2%を達成していると確信。
その際には当然出口を検討している」との発言を重要視した格好。
債券市場の焦点は欧州。
イタリア総選挙、ドイツの社会民主党党員投票の結果に注目している。
ドル/円は一時105.26円と、2016年11月以来の安値を更新した。
視点は9日発表の2月の米雇用統計。
「前回の雇用統計で賃金の伸びが予想より大きかったことが市場が大きく振れるきっかけとなった」との見方。
市場は実は同じことを繰り返しているに過ぎない。
週末の東京株式は大幅続落。
TOPIX業種別騰落率は、全業種が下落。
トランプ大統領の関税強化の方向に加えパウエルFRB議長が利上げ加速を明確に否定しなかったことを悪材料視。
市場からは「関税ショックとパウエル試しの継続」という声が聞こえる。
金融引き締めと保護貿易の台頭が重荷となった。
日経平均のスタートは384円安。
一時600円超の下落を見た後542円安で終わった。
ドル円の105円台も嫌気された格好。
東証1部の売買代金は3兆235億円と膨らみ、値下がり銘柄数は1791。
それでも新安値は99銘柄(前日40銘柄)。
200日線でとどまったことも救いになろうか。
日経平均は3月2日までの3日続落で終値ベースで1208円の下落。
週間では約711円の下落。
週足は2週連で陰線。
週間ベースでは、日経平均株価は3.25%、TOPIXは2.96%安。
ともに3週ぶり下落。
東証マザーズ指数は0.20%安、2週ぶり下落。
日経ジャスダック平均は0.86%、3週ぶり下落。
東証2部指数は1.20%安、3週ぶり下落。
「中小型材料株の一部が頑張ってる印象」との見方だ。
25日線からは4,5%のマイナスかい離。
200日線からは0%。
騰落レシオは82.32%。
日経VIは26.88まで上昇した。
空売り比率は48.8%と過去最高を記録。
2016年6月の47%を越えたことは反転サインと読むことも可能だ。
日経平均のPERは12.58倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比5円安の21125円と落ち着いた展開。
今回の下落の主役が表面上の米金利上昇とか保護貿易の問題であるならば反転タイミング。
ただ海外投資家の執拗な売りの背景の主因主役が別であるならばこの限りではなくなる。
パリバショックから本尊のリーマンショックまでの時間が1年だった。
本尊探しの今後数ヶ月という気がしないでもないが杞憂の可能性は高い。
2月SQ値は21190円。
週末は雇用統計。
一喜一憂の週。
日足陰線4本にマド2つ。
もう一つマドを欲しがるのかどうかの日。
気学では「戻り売り方針の日」。
NYダウは70ドル安の24538ドルと4日続落。。
NASDAQは77ポイント高の7257ポイントと4日ぶりの反発。
S&P500は13ポイント高の2691ポイントと4日ぶりの反発。
ダウ輸送株指数は150ポイント高の10578ポイント。
3市場の売買高は77億株。
CME円建ては大証比5円安の21125円。
ドル建ては大証比5ポイント安の21125ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比80円安の21050円。
ドル円は105.73円。
10年国債利回りは2.857%。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
コムチュア(3844)・・・動兆。
コムチュアに注目する。
同社はクラウド、Web構築、ネット運用強化が中核。
クラウド&モバイル(C&M)開発が絶好調。
金融向けRPA(ロボットによる業務自動化)に期待感。
貸倒リスク管理、航空座席・トラック輸送の最適化も拡大基調。
四半期配当の3月だ。
(兜町カタリスト櫻井)
