28日の日経平均が続落。終値は前日比127円安の2万3215円で、1月8日以来、約3週間ぶりの安値で取引を終えた。前日の米株安や収まらない新型肺炎の広がりを受けてこの日も幅広く売られる展開となった。日経平均が2万3000円の大台を割り込まなかったことで終盤には買い戻しが入ったが、新型肺炎の広がり次第という状況は変わらず底打ち感はまだ出ていない。
明日29日の東京株式市場は、神経質な展開か。
新型コロナウイルスによる肺炎感染が広がり、患者数・死者数ともに増加中であり、新型肺炎リスクは継続するとみられる。
ただ、市場では「影響は局所的であり、そんなに悲観的になる必要はない。ここから下は買いに動くところだ」、「米国株式がいったん落ち着くようなら、短期リバウンドの可能性がある」などの声が聞かれた。
■テクニカル・ポイント(28日現在)
23906.14 ボリンジャー:+1σ(13週)
23765.72 ボリンジャー:+1σ(26週)
23764.92 25日移動平均線
23679.63 6日移動平均線
23615.55 均衡表転換線(日足)
23594.24 13週移動平均線
23542.19 均衡表雲上限(日足)
23533.57 均衡表基準線(日足)
23533.57 均衡表転換線(週足)
23509.98 ボリンジャー:-1σ(25日)
23282.35 ボリンジャー:-1σ(13週)
23255.04 ボリンジャー:-2σ(25日)
23242.99 75日移動平均線
23215.71 ★日経平均株価28日終値
23000.10 ボリンジャー:-3σ(25日)
22970.45 ボリンジャー:-2σ(13週)
22683.57 均衡表雲下限(日足)
22658.55 ボリンジャー:-3σ(13週)
22605.47 26週移動平均線
22113.36 均衡表基準線(週足)
22057.47 200日移動平均線
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21445.22 ボリンジャー:-1σ(26週)
21101.88 均衡表雲下限(週足)
20284.97 ボリンジャー:-2σ(26週)
19124.72 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は2日連続でマドを空けて下げ、売り圧力の強さを裏付ける格好に。4日ぶりに陽線を引いたものの、終値ベースでは75日移動平均線を下回る展開であった。日足の一目均衡表では、株価が雲上限を下放れているほか、遅行線は株価との下方乖離幅を拡大して弱気シグナルを増大。転換線も下降しており、基準線を下抜ける公算も大きい。
ボリンジャーバンドにおいても、-2σを下回って終了し、下値拡張局面入りを示唆している。なお、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は78.38%(昨日83.28%)と節目の80%を下回って「売られ過ぎ」ゾーンに突入した。
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