神経質な展開か

あす11日の日経平均株価は、神経質な展開か。
3連休明け10日の日経平均株価は大幅反発し、3万1746円(前週末比751円高)で引け、今年最大の上げ幅となった。9日の米国株式市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)高官の発言などを手がかりに金融引き締め観測が後退し、主要株価指数がそろって上昇。この流れを受け、買い優勢の展開だった。ただ、米国では、11日に9月PPI(生産者物価指数)、9月19-20日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が発表され、12日には9月CPI(消費者物価指数)が明らかにされる。米イベントを控え、米長期金利の動向が気になる。
 
一方、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍との武力衝突による中東の地政学リスクについては、現時点では株式市場への影響は乏しい。もっとも、中東情勢が一段と悪化した場合にはリスク回避姿勢から株売りの動きが広がる可能性もあり、関連ニュースには注視する必要があるだろう。
 
10日の大幅高で週初から26週線(3万1715円、10日時点、以下同じ)を上回ってきた。上に控えた13週線(3万2204円)を早々に突破できるかが注目されるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
 
33080.37  ボリンジャー:+1σ(26週)
32843.54  ボリンジャー:+1σ(13週)
32519.03  均衡表雲上限(日足)
32457.60  75日移動平均線
32365.74  25日移動平均線
32295.39  均衡表雲下限(日足)
32204.36  13週移動平均線
32060.99  均衡表転換線(週足)
32060.99  均衡表基準線(日足)
31857.62  新値三本足陽転値
 
31746.53  ★日経平均株価10日終値
 
31715.16  26週移動平均線
31588.77  ボリンジャー:-1σ(25日)
31565.18  ボリンジャー:-1σ(13週)
31444.63  均衡表転換線(日足)
31223.54  6日移動平均線
31007.28  均衡表基準線(週足)
30926.00  ボリンジャー:-2σ(13週)
30811.80  ボリンジャー:-2σ(25日)
30349.95  ボリンジャー:-1σ(26週)
30286.83  ボリンジャー:-3σ(13週)
30034.83  ボリンジャー:-3σ(25日)
29971.23  200日移動平均線
 
ローソク足はマド空けを伴って5日移動平均線を上放れ、大陽線で終了。下ヒゲのない「陽の寄り付き坊主」を描いて買い圧力の強さを確認する形となった。ただ、株価上方を走る25日線や13週線は下降を続けて下落トレンド継続を示唆しており、本日の急伸がダマシに終わるリスクにも留意が必要となろう。
 

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