週明け13日の日経平均株価は大幅続落し、2万7832円(前週末比311円安)で引けた。12日には米銀のシグネチャー・バンクも破たんし、金融システムへの影響が警戒された。
ただ、その手前の動きがかなり強かったことから、現時点では直近の上昇分の大半を消失したまでにすぎない。きょうの終値は2万7832円だが、2月末の水準(2万7445円、2/28)をまだ大きく上回っている。安値27631円は10時15分と前場のうちにつけており、25日線(2万7717円、13日時点)に接したところで長い下ヒゲをつけて終えた。1日を通しての場中の動きがそこまで悪くなかったことは、下げ止まりへの期待を高める。
あす14日の日経平均株価は、神経質な展開か。
米銀シリコンバレーバンク(SVB)が現地10日に経営破たんし、同日の米国株式が下落。つれて、同日には米財務省、FRB(米連邦準備制度理事会)、FDIC(米連邦預金保険公社)が共同声明で、両行の預金の全額保護を表明。米当局は銀行の連鎖破たんを阻止するため、全力で市場や預金者の不安解消に努めるが、依然として米金融システムの動揺が落ち着くかどうかを見守る必要があろう。
一方、今週は米国で14日に2月CPI(消費者物価指数)、15日に2月小売売上高、PPI(生産者物価指数)など重要経済指標の発表を控えている。マーケットへの影響を見極めたいとの空気も根強く、慎重な投資行動が求められよう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
29369.55 ボリンジャー:+3σ(26週)
28794.01 ボリンジャー:+3σ(25日)
28663.76 ボリンジャー:+2σ(26週)
28624.28 ボリンジャー:+2σ(13週)
28623.15 新値三本足陽転値
28435.33 ボリンジャー:+2σ(25日)
28265.20 6日移動平均線
28076.64 ボリンジャー:+1σ(25日)
28020.08 均衡表転換線(日足)
27957.97 ボリンジャー:+1σ(26週)
27890.44 均衡表基準線(日足)
27866.39 ボリンジャー:+1σ(13週)
27832.96 ★日経平均株価13日終値
27730.24 均衡表雲上限(週足)
27717.95 25日移動平均線
27548.18 均衡表雲下限(週足)
27359.27 ボリンジャー:-1σ(25日)
27352.90 200日移動平均線
27311.88 75日移動平均線
27252.17 26週移動平均線
27241.45 均衡表転換線(週足)
27178.38 均衡表基準線(週足)
27108.51 13週移動平均線
27082.09 均衡表雲上限(日足)
27009.37 均衡表雲下限(日足)
27000.58 ボリンジャー:-2σ(25日)
26641.90 ボリンジャー:-3σ(25日)
26546.38 ボリンジャー:-1σ(26週)
26350.63 ボリンジャー:-1σ(13週)
ローソク足はマド空けを伴って下げたが、長い下ヒゲを伴う陰線を出し、25日線は上向きをキープしており、短期的な下値確認の可能性が出てきた。一方、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は121.89%と依然として120%台にとどまっているほか、本日終値は下向きに転じた5日線を下回っているため依然として下振れリスクにも留意が必要とみられる。
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