神経質な展開か

22日の日経平均株価は大幅続落し、2万7104円(前日比368円安)引けとなった。
21日の米国株式市場で長期金利の上昇などを背景に主要3指数が大幅に下落した流れを受け、リスク回避の売りが先行した。下げ幅を拡大し、一時420円超下落した。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。FOMC議事要旨の発表や、あすの祝日(休場)を前にして、手控え気分が強まった。
 
チャート上では、約1カ月に及んだボックス圏を下抜け、25日・75日・200日の各移動平均線をあっさり下回ったことで調整が尾を引く可能性もある。一方、「(心理的なフシ目となる)2万7000円を死守し、押し目買いへの期待もあり、この先強弱感が対立することも想定される」との声が聞かれた。
 
 
祝日明け24日の日経平均株価は、神経質な展開か。
22日の日経平均株価は、2万7000円は割り込まなかったが、終値は2万7104円で、前場につけた安値2万7046円からは大きく戻せなかった。休場明けの金曜24日には、2日分の米国株の値動きを消化する。
日本時間23日未明に発表されるFOMC(米連邦公開市場委員会、1月31日-2月1日開催分)議事要旨の内容が注目されるが、週末24日には衆院で日銀の次期正副総裁候補者の所信聴取が予定されている。さらに同日夜には米1月個人消費支出(PCE)が明らかにされる。とりわけPCEデフレーターへの関心は高く、イベントを控えて一方的にポジションを傾けにくい面があるだろう。
 
21日に大幅安となった米国株が22日、23日のうちに持ち直してくれるかどうか。均して弱かった場合、日経平均は2万7000円を割り込む可能性が高い。その場合、ここから先は次回の日銀会合(3/9~10)や米2月雇用統計(3/10)を意識し始めるであろうから、しばらく上値は重くなると予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
27721.16  ボリンジャー:+1σ(13週)
27696.44  新値三本足陽転値
27696.00  ボリンジャー:+1σ(25日)
27470.13  6日移動平均線
27430.05  均衡表転換線(日足)
27376.60  25日移動平均線
27297.56  75日移動平均線
27268.40  200日移動平均線
27268.28  均衡表雲下限(週足)
27220.62  26週移動平均線
27140.86  均衡表基準線(週足)
 
27104.32  ★日経平均株価22日終値
 
27082.09  均衡表雲上限(日足)
27057.20  ボリンジャー:-1σ(25日)
27027.93  13週移動平均線
27016.53  均衡表基準線(日足)
26741.56  均衡表転換線(週足)
26737.81  ボリンジャー:-2σ(25日)
26598.47  均衡表雲下限(日足)
26527.15  ボリンジャー:-1σ(26週)
26418.41  ボリンジャー:-3σ(25日)
26334.71  ボリンジャー:-1σ(13週)
25833.67  ボリンジャー:-2σ(26週)
25641.48  ボリンジャー:-2σ(13週)
25140.20  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
 
ローソク足はマド空けを伴って陰線を引き、終値は25日移動平均線やその下を走る200日線を下回った。新値三本足が陰転したほか、一目均衡表で転換線が下向きで終了しており、短期的な下落圧力の増大リスクが警戒される。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は118.53%(昨日132.57%)と中立圏上限の120%を下回った。目先は周期性の強い騰落レシオの100%割れに向けた低下傾向が予想され、株価を圧迫する可能性も意識される。
 

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